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顛末記
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どうも今晩は。 全身チアノーゼのマッチョマンに頼まれたら嫌とは言えないルート66、後ずさり二回に前のめり三回でようやくスタートラインに立てるスコットランドヤードの怪人ことMACH5ベース担当アカホシです。


あれは?

「ヨシハルさんげ(家)の姐さん」

「アレは?」

「その旦那」

「その後ろは?」

「テルミんちの向かいのおじさん」

「・・・? 赤の他人てこと?」

「とても仲のいい隣人」

改めましてこんばんは。今日も元気な赤星くん、今日は元気に従姉妹の結婚式に来ています。



一年振りに帰ってきた熊本で式場にむかう貸切バスに乗り、ほぼ初対面の親族に関する母の解説を聞きつつやたらと車中を歩き回る年寄りに注意し・・・

「婆ちゃんそこはバスじゃはいってけないよ。どうみたってけもの道だろ。」

・・・注意しつつ、くんずほぐれつ辿りついたのは県内有数の結婚式場エルセルモ玉姫殿。

クロード・チアリ設計featばってん荒川の式場は曇天の中でさえ一定の輝きを保っていた。

控え室に通され「さて、見知った顔は・・・」と辺りを見渡すとポンと肩を叩かれた。 振り返るとそこには祖父利雄82歳がいた。

「おお、爺ちゃん久し振り。・・・てかそれ大丈夫なの?」

ニヤニヤしながら手を叩く祖父は一張羅のスーツには違いないだろうが緑色したチェックのネルシャツに黄土色のネクタイ。しかもすでにだいぶ緩んだ状態。
フォーマルな格好について詳しいわけではないがこれはいかんのではないか?

「うんうん、そんよかね。」

孫の結婚で上機嫌の祖父はまじない程度に撫でつけた柳家の香りを辺りに撒き散らしながら室内を歩きまわり、ひ孫たちに「臭い爺がきたー!」と逃げまわられていた。

突然スタンディングオベーションする爺さんや屠殺場送りにしたほうがいいようなどうしようもないクソガキもいたが式は無事終わり披露宴へと移行した。

披露宴が始まって30分。 催してきたので席を立つ。

「みんな結婚してしまったな~」と感慨深げに用を足しトイレをあとにする。

するとちょうど男子トイレと向かい合った女子トイレから人が出てくる所だった。

どっかで見た覚えのある式場に似つかわしくないチェックのネルシャツにニヤニヤした顔。やっぱりそうだ。

「お、じいちゃん。 あんたもトイレだったんね?」

・・・


「てかあんた今女子便からでてきよらんかった・・・?」


「うん。間違えた。・・・よかよか。」


手をたたき歩きだす祖父利雄82歳、それを見咎めどなり散らす親族一同。


彼の口から反省が語られた事はいまだかつて無い。
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