忍者ブログ
顛末記
| Home | About | マッハ5極秘情報 | エース | 赤星 | Other |
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

閉店間際の店内に鳴り響いて欲しくない鈴の音と共に現れた男は「マスター。マイルスのセカンド頼むぜ。」と選び放題のカウンター席に陣取る。「何かあったみたいだな。」「やっぱりわかるかい? マスター、実は俺・・・」とそのとき、けたたましい音と共にドアが蹴破られた。「ここにいたのかジュリアン。借りを返してもらうぜ。」どうも今晩は。朝の連続ドラマ小説「二階から目薬」主演パットスミス冨田ことマッハ5ベース担当赤星です。



1/24 ババアに道を聞かれた。「この通りを迂回して信号を渡って・・・」と言うと「ほんと今時の子は年寄りに優しくないよね。」と嫌味を言われた。

1/28 ババアに道を聞かれた。 ババアは道を聞くのが好きみたいだ。「ここを出て右に・・・」と話始めた所で「ありがとう」と言い残し明後日の方向に向かって歩き出した。道を聞くのは好きだがあまり内容に興味はないみたいだ。

2/3 ジジイが雪道で転んだ。立ち上がったジジイがフラフラだったので心配して駆け寄ると、どこからかババアもやって来た。僕がジジイにティッシュを差し出すとババアは僕の肩を叩き「道を聞きたいんだけどね。」と言ってきた。「このタイミングで聞くか?」と思ったのでその旨を伝えると「そう、残念ね。」と歩いて行った。ジジイの事はどうでもいいみたいだ。

某月某日(日時失念) ババアが子供を連れていた。たぶん孫だと思う。自動扉をくぐる時にババアがつまづいたので「おばあちゃん大丈夫?」と孫が聞くと「うん、大丈夫。たぶん骨が折れてると思うけど今日はヒロキのお誕生日だからね。」と言って歩いて行った。少しだけババアの事をかっこいいと思った。
PR
バイクの話を少し。


突然だけど僕の乗ってるバイクは40年くらい前の物で現行品に比べるとはっきり言ってポンコツです。曲がらないし止まらないし熱には弱いしガソリンは食うし2ストだから環境にも悪いし。ルックスが良いって所を除けばいいところはあまりありません。


でもそんなバイクでも僕にとっては数少ない財産の一つなわけで、


あんまり口に出したくはないけども宝なわけで、僕にとってはとっても大事なものです。


じゃあなんでそんなに大切かっていうと、またものすごく恥ずかしい話になるけどそのバイクは僕が初めて勤めた仕事で泥まみれになって馬車馬のように走らされたあげく先輩にボコボコにされたり「早くやめてえなぁ」とか言いながら同期と一緒に笑ったり、職場のみんなで「参ったなあ・・・」とか言ったりして過ごした時間で稼いだ金で買ったわけで・・・


それでなんであのバイクにしたかっていうのもとっても恥ずかしい話で言いたくないけども、

こんな風に弱音を吐いたりウジウジした軟弱な自分が嫌で子供の時可愛がってくれた近所の兄ちゃんや、ハカイダーみたくこのバイクに似合う男になれたらと思って買ったわけで。


だから、バイクを盗まれて僕は悲しい。


どうしようもないけれど、次泣くのは母ちゃんが死んだ時にしよう。 せめてそれぐらいの男にはなりたいと思う。


ああ、強くなりてぇ。
どうも今晩は。「落ち着け!? 十年前に死んだと思ってた親父がアシッドパンチ片手に45口径を握りしめて庭を走り回ってる!これがおちついていられるか!!」朝の連続ドラマ小説「ハーヴェストの明るい未来」主演 ダニー島田ことMACH5ベース担当赤星です。


すこし昔の話をしてもいいかな?


なんでこんな話をするかってのは後の話、あれはまだ僕が思春期まっただ中のガキで男子中学生の多くがそうであるように僕も性に対する好奇心に満ち溢れ、日夜その発散に明け暮れていた頃。


今振り返ると何であんなモノが好きだったのかわからないんだけど当時の僕はエロマンガが大好きで、その中でも特に汚い絵柄を好んでいた。

グラビア写真なんかをみる位なら半紙に垂らした墨汁を眺めた方がよっぽど興奮したし、クラスで一番の美少女より学年で一番毛深い女の子背中の毛の方に夢中だった。事実僕の持ってる本は奇天烈すぎて学年ごとにあるエロ本ルートにのる事は無かった。

でもそんなある日、いつものように下世話な漫画雑誌を買うとこんな話が載っていた。


男女共学高校の女生徒である私の日課は学校の裏山にある東屋での自慰行為。

そしてそんな私を見守る隣山のホームレス。

ホームレスと私は行為のあと微笑み会うだけの仲でたぶん街中であったとしても互いに気づかないフリをしてすれ違うんだと思う。

そんなある日、いつものように東屋へ行くといつものように隣山にはホームレスが来ていた。

私がいつものように行為を始めると、

「あっ!」


私の後ろを指差しホームレスが声をあげた。

初めて聞いたホームレスの声に戸惑いつつも何事だろうと思って振り返ると、私の後ろには私の学校の不良グループの男子が数人いて、声をあげる間もなく襲いかかってきた。

なす術もなく服を脱がされていると

「なんだテメエは!」と叫ぶ声が聞こえた。

私を取り囲む男たちが見つめる視線の先には隣山のホームレスがいた。

ホームレスが「そんなことしちゃいけないよ・・・」と言い終わらないうちに不良達はホームレスを殴りだした。

どれだけ続いたのかはわからないが、殴り疲れた不良達は興が覚めたのか「行こうぜ」と帰っていく。

縮こまって震えていた少女が近寄り「ごめんね、ごめんね・・・」と叶うわけもない呪文のような祈りを捧げると、ただでさえ薄汚いホームレスはズタボロの布切れのようになりつつも少女に微笑みこう言った。


・・・


ってところで何でこんな話をするかって事だけど、早い話僕はホームレスが最後になんて言ったか覚えてないんだ。

とっても綺麗な言葉を言ったと思うんだけどどうしてもその部分だけが思い出せない。

でもね、それでいいんだと思うんだ。

最後の一コマなんてもう決まってる。


だから映画の途中で僕が寝ちゃったのも許してくれるよねジャッキー。

だってつまんなかったんだもん。 新作。




どうも今晩は。「無理、しなくていいんだよ。嘘を口にしたって、本当にはなんないよ・・・」そういって彼は私の肩を優しくおしだした。朝の連続ドラマ小説「太鼓判繁盛記」主演 アナハイム麻里子ことMACH5ベース担当赤星です。



利害の一致しない関係ほど愉快なものはなくて「矢印に従う旅人なんてのは二流だ!」などと考えていれば京都まできて初詣にどマイナーな寺を選ぶのも当然なわけで、1/1現在。俺は坊主すら眠りこける寺の境内で十年来の友人と対峙している。


朝も早くから手水場で酔いつぶれている信心深いホームレスに二礼二拍手一礼をして本堂へと上がる。


「おぉ~ こいつぁスゲえや・・・」


信仰心なんて欠片も持ち合わせちゃいないが素直に感嘆する。

それらにどんな細工やどんな意味があるのかは分からないが、俺達の眼前にある仏像が職人達の技術の粋を惜しむ事なく集めた姿でもある事は素人目にも明らかだった。

二人してお堂の中をグルグル周り色んな角度から観察していると


・・・!?


「おいツヨシきてみろ!」


俺はすごい物を見つけた。


寺の天井からは和風のシャンデリアみたいなモノがぶらさかっていて、そ
の中央には梵字が書いてあった。

「ほら見てみろ、ここだと黒。ここだと赤。ここだと黄色。真下までくると・・・紫になるぞ!」

梵字は真下に近づくにつれその色を変えていった。

「おお、すげぇ! どぎゃんなっとっとかね? てかこの色に意味はあるんかね?」

「仕組みはわからんが紫って色はたしか「南無阿弥陀仏」みたいな事じゃなかったかな。もしかしたら色でお経を唱えてみたいな?」

地獄先生ぬ~べ~で得た知識をしたり顔で披露していると

「ほ~・・・ あれ? なんかまた色変わってきたばい。」

え? 「立ち止まってるのに、んなわけないじゃん。」と思いつつも再び天井を見上げると

赤、青、黄、黒、橙へと次々色を変えていく梵字があった。


「L・・・ED?」

2012年の護摩の薫りは仏教界にも新風を巻き起こしたドン・キホーテの槍の功罪。


あけましておめでとうございます。




どうも今晩は。「無理、しなくていいんだよ。嘘を口にしたって。本当にはなんないよ・・・」そういって彼は私の肩を優しくおしだした。朝の連続ドラマ小説「太鼓判繁盛記」主演 アナハイム麻里子ことMACH5ベース担当赤星です。


2011年12/31、俺は今、京都にいる。


1992年の12/31 23:59.59にジャンプして空中で円周率を唱えて以来まったくと言っていいほど大晦日らしい事、正月らしい事に興味がなくなってやってこなかった僕だけど、大晦日のシンボルとも言える清水寺のあの鐘の音を聞けば「目が覚めるはず!」と旅の友に選んだのは耐寒温度-10度のスナッグパックと10年来の友人T。


19:45 京都駅に降り立った俺は程なくしてTと合流。
「さてまずは・・・」とガイドブックを取りだすT。

だがしかし俺は「そんなものはいらない。」と優しく本の上に手を下ろす。

「何処へ行くか、何をするのかはもう決まっている。そんなぺらっぺらな紙っきれに俺たちの行く道が載ってると思うのか!? 俺は思はないね! 俺たちの行く道は俺達が決める! でないと・・・ でないと意味が無い・・・」

今思うと間違いなく初めての京都で興奮してたんだろうけど、それは相棒も同じで。

「すまねえ、さて行くか。」とガイドブックをリュックにしまいロータリーをたむろしていたタクシーのおっちゃんに清水寺の方向だけを聞いてあるきだしたんだけども

まあ、わかるよね。

土地勘もない場所で方角だけ聞いてもそう簡単に目的地へと辿りつける訳もなく、残念ながら予定通りと言えば予定通り左折2回、右折を3回くらいくりかえしたあたりで道に迷ってしまった。

気温は2度まで下がり途中から立ち止まってはいけないとかいう暗黙のルールまで出来てしまった俺たちは更なる深みへとはまっていった。


どれだけ歩いたのかは分からないが二人の間に苦い沈黙が訪れるに十分な時間が流れた頃、光明が訪れた。


「あ、鳥居だ。」


どちらともなく口にしどちらともなく走り出し、急いで鳥居をくぐる。


時間は23:40、


清水寺だーーー!!!


鐘鐘鐘!!

「人でごった返す場所に鐘はあるはず!」と辺りを見渡し鐘の所まで辿りつくと、すでに鐘は鳴り始めていた。


「おお~・・・ ぐっとくるぜ~ 」

「おお~ せやね。 それで。それで清水寺はお前になんていってんの。」

「ええと・・・ イノセントであれ?」

「そうか~ ECCに通いだしたばかりの中学生みたいな仏様だな」

などと感慨に浸っているとふと一つの疑念が頭をよぎった。


寺に鳥居なんてあったっけ?



・・・



・・・いい、鐘の音だ。
Powered by Ninja Blog Template by CHELLCY / 忍者ブログ / [PR]