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顛末記
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どうも今晩は。「無理、しなくていいんだよ。嘘を口にしたって。本当にはなんないよ・・・」そういって彼は私の肩を優しくおしだした。朝の連続ドラマ小説「太鼓判繁盛記」主演 アナハイム麻里子ことMACH5ベース担当赤星です。


2011年12/31、俺は今、京都にいる。


1992年の12/31 23:59.59にジャンプして空中で円周率を唱えて以来まったくと言っていいほど大晦日らしい事、正月らしい事に興味がなくなってやってこなかった僕だけど、大晦日のシンボルとも言える清水寺のあの鐘の音を聞けば「目が覚めるはず!」と旅の友に選んだのは耐寒温度-10度のスナッグパックと10年来の友人T。


19:45 京都駅に降り立った俺は程なくしてTと合流。
「さてまずは・・・」とガイドブックを取りだすT。

だがしかし俺は「そんなものはいらない。」と優しく本の上に手を下ろす。

「何処へ行くか、何をするのかはもう決まっている。そんなぺらっぺらな紙っきれに俺たちの行く道が載ってると思うのか!? 俺は思はないね! 俺たちの行く道は俺達が決める! でないと・・・ でないと意味が無い・・・」

今思うと間違いなく初めての京都で興奮してたんだろうけど、それは相棒も同じで。

「すまねえ、さて行くか。」とガイドブックをリュックにしまいロータリーをたむろしていたタクシーのおっちゃんに清水寺の方向だけを聞いてあるきだしたんだけども

まあ、わかるよね。

土地勘もない場所で方角だけ聞いてもそう簡単に目的地へと辿りつける訳もなく、残念ながら予定通りと言えば予定通り左折2回、右折を3回くらいくりかえしたあたりで道に迷ってしまった。

気温は2度まで下がり途中から立ち止まってはいけないとかいう暗黙のルールまで出来てしまった俺たちは更なる深みへとはまっていった。


どれだけ歩いたのかは分からないが二人の間に苦い沈黙が訪れるに十分な時間が流れた頃、光明が訪れた。


「あ、鳥居だ。」


どちらともなく口にしどちらともなく走り出し、急いで鳥居をくぐる。


時間は23:40、


清水寺だーーー!!!


鐘鐘鐘!!

「人でごった返す場所に鐘はあるはず!」と辺りを見渡し鐘の所まで辿りつくと、すでに鐘は鳴り始めていた。


「おお~・・・ ぐっとくるぜ~ 」

「おお~ せやね。 それで。それで清水寺はお前になんていってんの。」

「ええと・・・ イノセントであれ?」

「そうか~ ECCに通いだしたばかりの中学生みたいな仏様だな」

などと感慨に浸っているとふと一つの疑念が頭をよぎった。


寺に鳥居なんてあったっけ?



・・・



・・・いい、鐘の音だ。
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