顛末記
どうも今晩は。足しげく通った道のりも、あの角を曲がった所にあるタバコ屋のポストもうなだれて歩く彼の目には映らない。左手に携えた茶封筒はまだ行き先を知らない。
額に滲む汗が必ずしも結果に結びつかないのであれば汗なんてかかなければいい。
俺は今、東八にあるバイク屋でひたすら汗を垂れ流しキックを蹴っている。
活字にすると少しおかしいがキックスターターしかついていないのでそう表記する事しかできない。
とにかく、ほんの数分エンジンを切っただけなのに再びエンジンをかけようとするとウンともスンとも言わなくなった。
参ったな。
途方にくれて愛車を見下ろす。
「動かなくなったのかい?」
振り向くとおじいさんが立っていた。
さっきから視線は感じていたが関わりたく無いと思って視界に入れないようしていたが、ついに話しかけられてしまった。
「年寄りの言う事には耳をかすな。」
子供の頃から祖父にそう教えられてきた僕はしかし典型的な日本人として年長者を疎んじる事ができるわけもなかった。
「そうっすね~ ちょいちょいあるんすよね。 でも時間経てばまたかかるようになるんで大丈夫すよ。 ハハハ。」
「どうだこの野郎!」と文句なしの対応をかまし立ち去ろうとするとそれでも爺は食い下がってきた。
「俺もよう、若い時分は同んなじ単車に・・・」
聞きたくもない自慢話と講話が始まると思われた刹那、思いもせぬ言葉が爺の口から漏れ出た。
「俺もよう、若い時分は同んなじ単車にま%&j#~KKNi?obU。 TYKRHでに(’4g=I~よう。 でも猿人はO)UO(I=~”$%だと思うんだけどな。」
「はい?」
「のいんsNIBLIg))’)%(?びぼえtkddL)HHLda、ははははは」
「え?」
「ぬゆかわならずわほんそんけろ。な。」
そういって笑いながら立ち去る爺さん。
正しく言葉がだだ漏れで何を言っていたのかついぞわかり得なかったが、それで良かったんだろう。
さあ、帰ろう。
額に滲む汗が必ずしも結果に結びつかないのであれば汗なんてかかなければいい。
俺は今、東八にあるバイク屋でひたすら汗を垂れ流しキックを蹴っている。
活字にすると少しおかしいがキックスターターしかついていないのでそう表記する事しかできない。
とにかく、ほんの数分エンジンを切っただけなのに再びエンジンをかけようとするとウンともスンとも言わなくなった。
参ったな。
途方にくれて愛車を見下ろす。
「動かなくなったのかい?」
振り向くとおじいさんが立っていた。
さっきから視線は感じていたが関わりたく無いと思って視界に入れないようしていたが、ついに話しかけられてしまった。
「年寄りの言う事には耳をかすな。」
子供の頃から祖父にそう教えられてきた僕はしかし典型的な日本人として年長者を疎んじる事ができるわけもなかった。
「そうっすね~ ちょいちょいあるんすよね。 でも時間経てばまたかかるようになるんで大丈夫すよ。 ハハハ。」
「どうだこの野郎!」と文句なしの対応をかまし立ち去ろうとするとそれでも爺は食い下がってきた。
「俺もよう、若い時分は同んなじ単車に・・・」
聞きたくもない自慢話と講話が始まると思われた刹那、思いもせぬ言葉が爺の口から漏れ出た。
「俺もよう、若い時分は同んなじ単車にま%&j#~KKNi?obU。 TYKRHでに(’4g=I~よう。 でも猿人はO)UO(I=~”$%だと思うんだけどな。」
「はい?」
「のいんsNIBLIg))’)%(?びぼえtkddL)HHLda、ははははは」
「え?」
「ぬゆかわならずわほんそんけろ。な。」
そういって笑いながら立ち去る爺さん。
正しく言葉がだだ漏れで何を言っていたのかついぞわかり得なかったが、それで良かったんだろう。
さあ、帰ろう。
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