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顛末記
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どうも今晩は。瞬きの合間に奪うキッス。それが全てさ。悪いのは誰でもない、君のせいさ。カッコいいと思います。好きです日の出インターチェンジ。一斗缶にざるそばを詰め込んで火事場泥棒する西東京の愉快なボニーアンドクライドことMACH5ベース担当アカホシです。



視線を感じる。


ジリジリとやけつくようなアレだ。


振り返ってみる。  ああ、やっぱりだ・・・




初めてそれを意識したのは六本木のバーでだった。

ちょっと背が高くて英語が話せるくらいでイイ気になってる外人達に囲まれ店の隅っこでビールを啜り辺りを見渡すと、一人の男と目があった。

年の頃はちょうど40前後、盛り上がった肩からなだらかに続く首の上に乗った禿頭は店内の照明を跳ね返し、俺は目を瞬かせた。

「なんだあいつ?」

神経質そうな指先でコロナをあおりながらこちらをみている。


特に何かされたわけではないがそんな事があった。


そしてそれ以来、外を出歩く時は俺を見てる奴の共通項を調べることにした。

そして分かった結果がこれだ。

1、白人男性
2、中年
3、身長170センチ以上、体重60キロ以上

つまり、概ね一般的な白人男性。

さらに付け加えると一人ぼっちでスキンヘッドなら今の所100パーセント俺を見る。


そして今、俺の隣にはさっき知り合った白人男性がいる。

残念なことに名前も国籍も分からない。

と言うか何語かすらわからない。

「うるせーハゲ。」と言ったらビールをくれた。 悪い奴じゃなさそうだ。

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どうも今晩は。閉じた左目で見据える鼓動は安物のカーワックスよろしく電気仕掛けの夢を見る。西東京の真田幸村ことミスター会津藩、MACH5ベース担当アカホシです。



シンパシーを感じて受け答えするズル剥けの性衝動を確認作業の一つとするならば、それは 「君を知りたい。」 その一言につきるはず。





知ってる人も多いだろうがいま「ギャリンチ」とゆうシリーズもののラブストーリーがLAの裏路地では静かなブームだ。


内容の方は元ヤンキーの女が無抵抗の男をリンチするとゆうありきたりなメロドラマなんだが特に7巻が面白い。



一列に並んだ男達にヤンキーが一人ずつ話しかけて行く中、一人だけすでに全裸の奴がいる。

「何、あんたまた来たの!?」

こ、こいつは・・・

そうだ間違い無い!前作でいい味を出していた「最強君」だ!



最強君「いや来たっつーか、来てやった・・・みたいな?」


「なんだよテメーこないだ泣いて謝ってたじゃんかよ!!」


最強君「いや泣いてねえし。つうか今日はもうハッキリさせるんで。・・・負けねえし俺。」


たとえアイバーソンだって一切の動きを禁じられた状態じゃ匙を投げるだろうに彼は「負けない」 と。


ただひたすら殴られる最強君。


涙を流し、悲鳴をあげる。


そうだよ、これだよ!


「一方的な暴力の行使なんて不快でしかない!」そう言う人もいるかもしれないけど、

ハートとSoulをスルーする会話なんて気の抜けた炭酸水以下の意義も無い、

不平不満でも構わない、原始的な意思伝達手段、しかしこれこそが対話だ!!

こうして今日も世界平和を祈願し私はティッシュ片手に我が身を削る。 字余り。
どうも今晩は。恋の花を歌う皐月に例えば夜に咲くのもまた一興。今月今夜のこの夜は、時を待たずとまた開かん。融通のきかないラスタホリックことMACH5ベース担当アカホシです。



俺は葬式が嫌いだ。 なぜなら坊主の説教は退屈だし飯は不味いしなにより好きな人間が死んでしまうから。


うちには一本のタクト(指揮棒)がある。


木の枝を削りだし白く塗りこんで作った山の音楽家が持っていそうなタクトが。


どういった経緯でそれがうちにあるかっつーと昔ラッパを習ってた時期があって、その時に教えてくれてた先生が「俺のいないときに代わりに振っといて。」と託したものだ。


皆が持ってないものを与えられた当時の俺は意気揚々ぶんぶんタクトを振りまわしていた。


タクトを預かって一週間。 先生がいなくなった。


それから三週間くらいたった。 先生が見つかった。


先生は一人で死んでいた。


正直泣きわめくほど密接なつながりがあったわけじゃないが「好きか嫌いか」でいったら好きな部類に入る人間ってだけで悲しむには十分なわけで、何が言いたいかっつうと

死にたい理由はたくさんあるだろうが個人的な問題だから我慢してもらうとして、死ねない理由ってのは少ないだろうが相手ありきのものだから大切にしてもらいたい。

死にたい人間を止めるほど能力のある人間じゃないけどせめて止めるチャンスかお別れぐらい言わせて欲しい。


もうすぐ5月だから念のため書いとくよ。


切に願う。    

                 親愛なる隣人に代わって。
どうも今晩は。 全身チアノーゼのマッチョマンに頼まれたら嫌とは言えないルート66、後ずさり二回に前のめり三回でようやくスタートラインに立てるスコットランドヤードの怪人ことMACH5ベース担当アカホシです。


あれは?

「ヨシハルさんげ(家)の姐さん」

「アレは?」

「その旦那」

「その後ろは?」

「テルミんちの向かいのおじさん」

「・・・? 赤の他人てこと?」

「とても仲のいい隣人」

改めましてこんばんは。今日も元気な赤星くん、今日は元気に従姉妹の結婚式に来ています。



一年振りに帰ってきた熊本で式場にむかう貸切バスに乗り、ほぼ初対面の親族に関する母の解説を聞きつつやたらと車中を歩き回る年寄りに注意し・・・

「婆ちゃんそこはバスじゃはいってけないよ。どうみたってけもの道だろ。」

・・・注意しつつ、くんずほぐれつ辿りついたのは県内有数の結婚式場エルセルモ玉姫殿。

クロード・チアリ設計featばってん荒川の式場は曇天の中でさえ一定の輝きを保っていた。

控え室に通され「さて、見知った顔は・・・」と辺りを見渡すとポンと肩を叩かれた。 振り返るとそこには祖父利雄82歳がいた。

「おお、爺ちゃん久し振り。・・・てかそれ大丈夫なの?」

ニヤニヤしながら手を叩く祖父は一張羅のスーツには違いないだろうが緑色したチェックのネルシャツに黄土色のネクタイ。しかもすでにだいぶ緩んだ状態。
フォーマルな格好について詳しいわけではないがこれはいかんのではないか?

「うんうん、そんよかね。」

孫の結婚で上機嫌の祖父はまじない程度に撫でつけた柳家の香りを辺りに撒き散らしながら室内を歩きまわり、ひ孫たちに「臭い爺がきたー!」と逃げまわられていた。

突然スタンディングオベーションする爺さんや屠殺場送りにしたほうがいいようなどうしようもないクソガキもいたが式は無事終わり披露宴へと移行した。

披露宴が始まって30分。 催してきたので席を立つ。

「みんな結婚してしまったな~」と感慨深げに用を足しトイレをあとにする。

するとちょうど男子トイレと向かい合った女子トイレから人が出てくる所だった。

どっかで見た覚えのある式場に似つかわしくないチェックのネルシャツにニヤニヤした顔。やっぱりそうだ。

「お、じいちゃん。 あんたもトイレだったんね?」

・・・


「てかあんた今女子便からでてきよらんかった・・・?」


「うん。間違えた。・・・よかよか。」


手をたたき歩きだす祖父利雄82歳、それを見咎めどなり散らす親族一同。


彼の口から反省が語られた事はいまだかつて無い。
どうも今晩は。 代表曲「殺し文句はK(ココロに)G(グサッと)B(ビクビクソング)」でお馴染みロスチャイルドの白い巨人と青いサンゴ礁’Sサイドギター担当ケニー福田ことMACH5ベース担当アカホシです。


タイトル通りの怠惰な一日を送るつもりなんてさらさらないが今日を終え明日へとシフトチェンジするターニングポイントを見誤るほど忙しく生きるつもりも毛頭ない!
そうだろう!? ツヨシ!!

・・・

ところで今日って何日だっけ?

「22日だぜブラザー!!」

俺の隣にいるのはゴトウツヨシ。町一番の中耳炎の持ち主でありいわゆる一つの十年来の友人。

そしてここは熊本、さらにいうなら生家の近くにある黒池という名の溜池。

なぜ俺はこんな所にいるのか。

数時間前、里帰りする事になって最初にあう事になった友人は「よう、久しぶり。」という僕の挨拶に「黒池がひあがっとるらしいばい。」とゆう返事をよこした。

つけたばかりのタバコを握り潰し

「行くか。」

俺たちは歩き出した。

26にもなってフェンスをよじ登り27になるのに立ち入り禁止の看板を乗り越えてたどりついた黒池は見事なまでに干上がっていた。

なんてこった・・・ 完全に干上がっている・・・!!

「そうだな。」

ブラックバスはどこにいった!? 俺たちはこれから何処に釣り糸をたれればいい!?

「・・・干上がっとるワリにバスの死骸ないね。てかそもそも釣りはしたことあるけど釣り上げた記憶なくにゃあや?」

・・・そうか?


・・・

とにかく! 我々はいま釣り糸もなけりゃ垂らすべき場所も無い!! そうだろう・・・!?

「・・・そうでもないぜ。アレ。」

友の指さす先には古タイヤと更にその先に少しだけど池に残った水たまりがあった。


・・・


・・・!!

わかったぜキョーダイ!! 他の人間にはわからんかもしれんが俺にはわかった・・・!!

その瞬間俺たちの情熱にスパークした閃きが火をつけた。


何が何だかわからんがこっから(強烈な坂のようになってる堰)タイヤを転がしてあの池(目測50M)に届いたら俺たちの勝ちだ!そうゆうことだろう!!?

「チューリップ、いやオフコース。代償行為ってやつだ。」

OKツヨシ、キめてくれ!!

「hey yo 冗談まじりに勝つ算段、VIBES感じ気付くぜ「まだまだ」ここは火の国熊本せんばさ、いわば天下の外れさLet’sらg!!! うらぁ!!」

おー・・・いい、いい、いいぞ!!

転がりだしたタイヤは徐々にスピードを増し加速していく。

「1マイルが何キロか知らんが時速80マイルぐらいはいっとるかね?」

いっとるいっとる!! 行け! ぬかせ!!

「ハンドルを右に回せー!!!」

右打ちしろー!!

「右!左!真ん中ー!!!」

よっしゃあーーーー!!!!

隣接する演習場を巡察中の自衛隊員も温かくこちらを見守っている。


だがしかし、沼地に足をとられた古タイヤはみるみるうちに速度を落とし水たまりに辿りつくことなくパタンと横に倒れた。


終わったな。


「ああ。 ・・・日も暮れたし、帰るか。」


ああ、そうだな。


足元にまとわりつく伸びた影を従えてどちらともなく歩きだす。


夕日が山に沈み月が帰り道を照らす。 


悪くない一日だったぜ。





「次は中に重りを入れるばい。」


・・・うん、多分つぎはないね。
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